遅くなりましたが、8月上旬に子宮卵管造影検査を受けました。
クアラルンプールのグレインイーグルスで2回目の診察です。
クアラルンプールで不妊治療ができる病院を調査!
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【不妊治療スタート】クアラルンプールの病院選びと初診予約まで
初診はハプニングだらけ!
次の診察に活かしたいことや、日本との違いもふれています。
【やっと初診】不妊治療@クアラルンプールのグレンイーグルスへ
噂では、「すごく痛い!」と言われている子宮卵管造影検査。
なるべくなら受けたくなかったのが本音です^^;
全力で避けていた子宮卵管造影検査を、異国の地で受けたもずく。
果たして無事だったのでしょうか!?
マレーシアらしい陽気さを感じる場面もあった検査当日。
その一部始終をご紹介します。
目次
子宮卵管造影検査(HSG:Hysterosalpingography)とは?
子宮内に造影剤(レントゲンで反応して色づく液体)を注入し、
造影剤がどのように子宮内で動くか、レントゲンで確認します。
まずいバリウムを飲んで、胃や腸のレントゲン撮影するように、
子宮卵管造影検査は、
飲まずして造影剤で子宮内をレントゲン撮影するイメージかと・・
子宮卵管造影検査では、
子宮の形態
卵管の通り(上記図の青マル)
卵管周辺が癒着してないか
などが分かります。
レントゲン写真と共に検査内容を紹介されています。
内田クリニック /子宮卵管造影検査
卵子と精子が出会い受精しないと、
そもそも妊娠できません。
卵子が通る道(卵管)が何らかの原因で塞がれていると、
精子は卵子に出会うことすらできないのです。。
妊娠したいのに受精が出来ないと元も子もないので、不妊治療当初に勧められる検査です。
検査を受けるまでの必要事項
①生理が自力で来ないため、
生理を起こす薬を5日間服用。
②生理がはじまった10日目あたりに、子宮卵管造影検査の予約。
③生理終了後から検査日まで、性交渉は控える。
自力で生理来ず&排卵がないので、薬は不要に思いましたが、
妊娠していないことを確かめるためにも処方されました。
子宮卵管造影検査後、妊娠しやすい!?
子宮卵管造影検査後の半年間。
特に、最初の3か月は妊娠しやすいゴールデン期間だと言われています。
これは、造影剤で子宮内の卵管などの詰まりが解消されるためですが、
論文等探しましたが、詳しいデータは見つけられませんでした。
(ご存知の方教えてください><)
日本生殖医学会さんの資料で、ゴールデン期間について少し触れられていました。
不妊症 Q&A – 日本生殖医学会
今回検査を受けた理由
以前から子宮卵管造影検査を知っていましたが、日本で検査を受けていません。
理由は、人工授精をすっ飛ばして体外受精を考えていたからです。
生理不順&クロミッドでも卵胞が育たなかったため、
当初から体外受精を視野に入れていました。
人工授精を何度もして成功せず体外受精にステップアップするなら、
はじめから成功率の高い体外受精をした方がよいかと考え・・
去年通っていた日本の不妊治療専門クリニックでは、子宮卵管造影検査を受けるように強く言われませんでした。
一方、今お世話になっている主治医のウー先生は、
初診時に検査の話があったので、今回受けることにしました。
無理して子宮卵管造影検査を受ける必要はないので、
医師に拒否する権利はもちろんあります!
当初、検査に懐疑的でしたが、
・身体に負担などの大きなデメリットなさそう。
・体外受精時に着床率が著しく低下する「卵管留水腫」も調べられる。
・母親が出産後にホルモンバランスが整ったので、
もし1人目の妊娠でホルモンバランスが整い、2人目以降を自然妊娠で望める時に備えて、子宮&卵管の状態を予め知っておきたい。
上記理由より考えを改め、検査を受けることにしました。
【実録】子宮卵管造影検査の流れ
ウー先生の診察室ではなく、グレインイーグルスの放射線科で検査しました。
まずは受付で通訳さんと合流し、看護師さんから説明&質問を受けます。
生理終了後、今日まで性交をしてないですか?etc.
一通りの説明を受け、
同意書にサインをしました。
緊張しすぎると子宮が収縮して造影剤がうまく注入出来ないので、子宮収縮を緩和する注射を打つらしい。
日本ではどうなのでしょうか?あまり聞いたことがないような気が・・
その後、検査用ガウンに着替えて診察室へ。
看護師さんは待機しているけれど、なかなか医師が登場せず・・
恐怖で震えた1時間半 in 診察室
診察室はこんな感じでした▲
私は診察台で仰向けになり、通訳さんは近くの椅子に座り待機。
先生が来るまで談笑しながら気を紛らわしていましたが、、
なかなか現れず・・・苦笑
看護師さんが医師の様子を確認しては、
Typing now…
看護師さんも少し困った様子・・。
そして、1時間経過・・・。
すっかり私の緊張感もなくなり、
検査出来るのか心配になりはじめる(・_・)
通訳さんは次の仕事があるためお別れし、1人で検査に立ち向かうことに。
さらに30分・・・。
誰もいなくなり、
本当は恐怖で震えているのに、うたた寝しはじめる。。
やっと、医師登場!検査開始
お待ちしておりましたm(__)m
医師と看護師さん2名、
計3名に囲まれて検査開始。
(もし、通訳さんがいると4名。。少し恥ずかしいな・・)
【検査の流れ&もずく解説】
①クスコを挿入、
子宮内にチューブを固定される
→膣あたりが少しひんやりし、器具が乗っかっている感じ。
少し違和感はありましたが、耐えられるレベル。
②造影剤の注入
→子宮内に造影剤が入っている感じは全く分からず。
先生たちは何やらモニターを熱心に見ています。
③途中、2,3回診察台がシーソー化
→子宮内に造影剤を行き渡らすためか、診察台がシーソーみたいに前後に傾く。
※シーソーよりは、もう少しなだらかです。
→まさか診察台がシーソー化すると思わず、とりあえず驚く。
④チューブ先の風船(バルーン)を膨らます
→激痛!!!
ここで、痛いことをどう英語で表現するか分からないことに気づく!
→「どうしよう!痛いのに英語分からない!!」と一人パニックになり、
最終的に発した言葉は「痛いです!!」・・結局、日本語(苦笑)
→医師も痛いのは理解していたようで、看護師さんが手を握って励ましてくれる。
→3,4回バルーンが膨らみ、痛くなるタイミングが何回か続く。
⑤少し身体をひねるように指示を受ける
→診察台のシーソー化だけでは造影剤がうまく行き渡らなかった模様。
下半身は器具を入れているのでそのまま、腰あたりを少しひねるよう指示されるも、うまく出来ず一人パニック。
⑥医師たちがモニターをしばらく凝視
→激痛から解放され、「早く検査終われ!」と願うと同時に、
周囲の言葉が分からず、「なにか問題あるのかな・・?」と不安に襲われる。
⑦10分ほどで検査終了し、生理用ナプキンを渡される。
→検査直後は寒気に襲われ、腕は鳥肌が立っていました。
不安になり医師に確認したところ、問題はなし。
もし腹痛などが数日続けば診察を受けるよう言われました。
結果は、特に問題なしでした。
寒気もすぐおさまり、とりあえず一安心でした。
検査中は通訳さんがいないため、
医師と看護師さん達の会話は全く分からず。
また、検査中は話しかけられず、
何をされるか分からないまま進んでいきました(笑)
「今からバルーンが膨らみます」などの説明があると、
痛みを耐えようと身構えて子宮が収縮し、注射を打たれたかもしれません(苦笑)
日本だと検査前に座薬を入れたり、
検査後に抗生剤を服用するという声もありましたが、私が受けたときは特になかったです。
検査の痛みを例えるなら・・
バルーンが膨らんだ時が最も痛く、
例えるなら金属バットでカキーンと子宮を叩かれた感じです。
(金属バットで叩かれた経験はありませんが、きっとそう。)
バルーンが膨らんだ時だけ、何度か鈍痛に襲われたというのが感想です。
もう二度とやりたくないですが、
検査中、痛みがずっと続くことはありませんので、
想定していたよりは平気でした。
今回は出産の予行練習だったと言い聞かせています(笑)
気になる検査費用
大阪のクリニックに数件問い合わせ
子宮卵管造影検査は、
自費で1万円後半から2万円前半の回答でした。
マレーシア移住に伴い、国民健康保険を脱退したので自費で検討しました。
子宮卵管造影検査は保険適用になるところが多いようなので、
日本だともう少し安そうです。
クアラルンプールのグレインイーグルス
480.30RM(約12,000~13,000円)でした。
自費にも関わらず、思ったより安く済みました。
※事前に通訳さんから聞いていた金額はもう少し高かったです。
状況によって金額は変動するとお考え下さい。
【おまけ】通訳さんと1時間世間話で知ったこと
診察台で医師の到着を待つ間、通訳さんとの世間話が盛り上がり、
プライベートな内容も色々話して楽しい時間となりました♪笑
その中からで聞いたグレインイーグルスのことや、不妊治療事情についてご紹介します。
マレーシアと日本の不妊治療を比較すると・・
※あくまでも通訳さんから聞いた情報で、データ確認はできていません※
不妊治療の技術は、マレーシアと日本で大差なし。
マレーシアの不妊治療クリニックでは、不妊治療の成功率を公開していないようです。
症状が重い患者さんが集まると成功率は低くなるので、何が正確なデータか分からないよね・・
マレーシアの不妊治療の成功率は分かりませんが、技術は問題ないそうです。
特に、主治医のウー先生は、
不妊治療の事例を沢山診てきたので、その点は安心できます◎
グレインイーグルスのIVFセンター
グレインイーグルスでは、
20人近くの産婦人科医が所属。
その中で、ウー先生が中心となってIVFセンターを設立しています。
※具体的なセンターの役割を確認できていないので、確認次第追記します。ごめんなさい。
マレーシアは女医さんばかり!?
2回目の病院訪問でしたが、そこで気が付いたのは女医さんの多さです。
主治医のウー先生も放射線科の先生も、みな女性でした。
男性医師は嫌がられるのだろうね~
こんなところにイスラム教の影響があり、意外な発見でした!
感想【迷うなら、検査を受けましょう!】
当日色々とありましたが、
子宮卵管造影検査は思ったより痛くないです。
※痛みは個人差あり。
冒頭にも触れたように、
卵管の通りが良くないと受精出来ません。
妊活や不妊治療を熱心に取り組んでいても、卵管に問題があると元も子もないです。
加えて日本だと保険適用されますし、
言葉の心配もありません。
妊娠に対する不安要素を可能な限り早く無くして妊活に取り組むと、
気持ち的にも安心できます。
約1年間検査を渋っていた私は早めに検査を受けることをお勧めします。