26週目で出産し、マレーシアのNICUで3ヶ月間お世話になりました。
たまに入院費用について聞かれることがあったので、こちらの記事で紹介します。
出産当初、早産したショックに加え、
入院費用が分からなすぎて
「1億円くらい請求されたらどうしよう・・」
と追い詰められていたので、どなたかの参考になることがあれば幸いです。
※病院や入院患者の症状によっても費用が異なります。あくまでも一例です。
NICUの入院費用について
そもそも日本で里帰り出産を予定しており、海外のNICUでお世話になるなんて1ミリも考えていませんでした。
結果として、海外出産に備えて出産絡みの保険なども入っていなかったため(そんな保険があるのか分かりませんが・・)、医療費は実費で支払いしました。
しかし、国によってNICUの入院費用の個人負担額は異なります。
日本の場合
乳幼児医療費助成制度の対象やその他公的制度を利用するため、医療費はほぼ発生しないそうです。
※おむつ代やミルク代などは実費
マレーシアの場合
マレーシアは日本と異なり、
国民皆保険制度ではありません。
多くのマレーシア国民は、医療費が安価な国立病院を利用するそうです。
外国人も利用出来ますが、外国人料金になります。
国立病院にもNICUはあるので、
日本と同様、マレーシア国民だとNICUの入院費用を抑えることが出来るかもです。
実際にマレーシアでかかった入院費用
ずばり、3ヶ月の入院代は172,768.56RM(約465万円)でした。
※おむつなどの備品代は含まず
借金しながら頑張って返済しようと覚悟してたので、
とりあえず一安心でした。

日本のNICUで3ヶ月入院すると、保険適用前の金額はマレーシア以上だと思います。
日本とマレーシアの物価の差なのか、マレーシアの方が安く済みました。
ちなみに、病院設備は日本と遜色なく、
今のところ娘は元気に過ごしており、病院スタッフには感謝しかありません。
医療技術も問題なかったです。
他国のNICU入院費用は?
参考までに他国の事例をネットで調べてみました。
シンガポール
去年6月に212gで生まれた女の子が1年1ヶ月間シンガポールのNICUで入院し、
退院したニュースがありました。
https://www.cnn.co.jp/world/35175075.html
入院費は総額約20万ドル(約2,200万円強)超え。
クラウドファンディングによって30万ドル(3,300万円超)近くを集めたそうです。
両親はマレーシア人で、元々マレーシアで出産する予定だったそうなので、
支援金で賄えたと言えども、保険適用なしの実費請求だったのではないかと思います。
アメリカ
医療費がかなり高額で有名なアメリカは、
2週間NICUで入院して2000万超えや、億単位の請求があった事例も紹介されていました。
参考)外国人が日本で早産
数年前には沖縄で台湾人が早産したというニュースがありました。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-898401.html
両親が新婚旅行で沖縄を訪れた際、
突然破水し、884gの男の子が生まれました。
800万円以上の医療費がかかり、県民から支援金が集まったそうです。
入院した期間は分かりませんが、
娘同様に800g代で生まれたので最低3ヶ月は入院していたと思います。
もし、海外出産で早産になったら・・
早産は全妊婦の約5%程度だそうです。
確率的には低いように思いますが、自分が絶対に早産にならないという保証はありません。
実際に私も、早産は無縁だと思っていました。
もし切迫早産の疑いがあれば、病院に行けばなんとかなると思っていました。
お腹の張りはあったものの、早産の2日前に病院で受診し、問題ないと言われました。
妊娠安定期のうちに日本へ里帰りしたら大丈夫と思っていました。
安定期だったけど、早産しました。
Twitterで早産したママ達と交流していましたが、
切迫早産で入院中に出産の方もいる一方、私のようにいきなり早産した方も多くいました。
「早産は決して他人事ではない」と個人的には思います。
ましてや海外出産&NICUでの入院となると、
費用や家族の負担(特にママ!)が本当に大きくなります。
その辺りを今一度よく考えて、
保険や会社の制度を確認などするべきだと思います。
最後に改めて。
現代医療って本当素晴らしいです。
その反面の弊害もありますが、
まずは娘の命を異国の地で助けてもらったことに感謝しかありません。