全妊娠の約5%が早産と言われていますが、
切迫早産で自宅安静や入院してた方を含めると、もっと多くの人が妊娠中に直面する課題だと思います。
私自身も早産になるなんて1mmも思わず、
里帰りする前にマレーシアで早産。
他人事だと思わずに、ぜひ「早産」や「早産児」について知って欲しいです。
早産とは?
正期産より前の出産のこと
【 出典:公益社団法人日本産婦人科学会 】
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=5
分娩時期による定義
出産する週数によって、
流産・早産・正期産・過期産に分類。
早産は、全妊娠の約5%に発生し、
生まれる週数が早いほど障害が残りやすいとも言われています。
22週目以降だと救命出来るとはいえども、
1日でも長くお腹の中で赤ちゃんを育てることが大切です。
早産の原因
①原因不明
子宮感染や、子宮頸管無力症で早産するケースもあるが、原因不明のことも多い
②人工的に早産
子宮内で胎児が生きられない状態になり、
早産にならざるを得ないケース
【例】
妊娠高血圧症候群・前置胎盤・常位胎盤早期剥離・胎児機能不全など
早産にならないために
・定期検診に行く
・無理のない妊娠生活など
お腹の張りやオリモノが多かったり何か違和感があればすぐに病院で原因究明を!
今後の教訓として、早産予防についても触れていきたいと思います。
早産児とは?
在胎週数37週未満で生まれた赤ちゃんのこと
出生体重による分類
私生活ではあまり使いませんが、
医学的には細かく分類されています。
早産児の様々な呼び方
「早産=未熟児」という印象を持つ人が多いかもしれません。
出生体重2500g未満を未熟児と呼んでいた時代もありましたが、
現在は使われなくなりつつあるようです。
とはいえ未熟児網膜症、未熟児くる病など、
「未熟児」がつく病名は残っており、
母子健康法には「未熟児」の定義が残っています。
【母子健康法6条】
この法律において「未熟児」とは、身体の発育が未熟のまま出生した乳児であつて、正常児が出生時に有する諸機能を得るに至るまでのものをいう。
未熟児に代わり、 医療現場で使われている言葉です。
低出生体重児の中でも、 「出生体重による分類」の通り、
出生体重に応じて呼び方が変わります。
最近増えつつある呼び方です。
「小さく生まれた赤ちゃん」の方が両親の気持ちに寄り添った言葉のように思います。
※ブログ・インスタでは便宜上、「早産児」を使用しています。
低出生体重児版の母子手帳 「リトルベビーハンドブック」の導入に向けて各地域で取り組みがされており、そこでは「リトルベビー」という言葉が使われています。
他には、アストラゼネカが運営する早産児育児ポータルサイト「スモールベビー」のように、英語で小さく生まれた赤ちゃんを表現されることも。
【英語での早産児の呼び方】
preemie
nicubaby
premature
neonatal
恐らく英語でよく使われる言葉は、preemie
(ハッシュタグ件数 約93万件…!)
インスタで上記のタグで検索すると海外の早産児の様子がわかりますよ!
みんなスクスク大きくなーれ!
早産児の現状
在胎週数37週未満で生まれたは全体の5.6%
【出典:厚生労働省 人口動態調査(2019年)】
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei19/index.html
早産・早産児のまとめ
在胎週数37週未満の赤ちゃんを早産児と呼び、さらに医学的には出生体重で分類。
・低出生体重(2500g未満)
・極低出生体重(1500g未満)
・超低出生体重(1000g未満)
早産児の呼び方も色々あります。
・未熟児
・低出生体重児
・小さく生まれた赤ちゃん ←もずく推奨
・リトルベビーなど
周囲で早産した方がいらっしゃれば是非参考にして、赤ちゃんの呼び方を意識してみてください。
早産や早産児への理解が社会全体に広まることで、
早産児やその周囲の人たちがより生きやすい世の中になることを願ってやみません。